不安との付き合い方

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不安は自分1人でで抱えず専門家に相談を

不安は誰でも感じる感情です。

しかし、不安の強さは人それぞれ。

人によっては脳の病気である場合もあります。

くれぐれも、自身や周囲の人が不安を抱えて困っている時に

「よくあること」

「気にしすぎ」

「気持ちが弱い」

などと片付けてしまわないようにしましょう。

不安を抱くことを恥じる必要はありません。

どのような不安にも、それに相応しい付き合い方があります。

そして、それを知っている専門家が世の中にはいます。

不安であれば自分では適切な判断ができなくなっている場合があります。

だからこそ専門家と出会い、専門家と一緒不安との付き合い方を考える必要があります。

清水宏次朗さんが不安障害を公表

2020年2月、俳優の清水宏次朗さんが不安障害で闘病中であると明かしました。

清水宏次朗さんは1985年の映画「ビー・バップ・ハイスクール」で仲村トオルさんとW主演し有名になった方です。

その後も「スポーツマンNo. 1決定戦」に出場されるなど身体能力も高い俳優さんです。

そんな清水宏次朗さんが、一時は十分に歩けないほどの状態になっていたそうです。

その原因が不安障害です。

不安障害とは?

「不安が歩くことに影響するの?」と思う方がいるかもしれません。

不安がその人を歩けなくさせるというよりは、不安に突然の激しい動悸や息苦しさ、めまいなどが伴うことによって歩けないほどの状態になるという説明の方が分かりやすいかもしれません。

このように、不安障害は身体症状も伴うことがあるですが、症状はたくさんあります。

不安障害という病気は、さらに細かく分類することができ、それぞれに病名がついています。

不安障害の分類

パニック障害

恐怖症

強迫性障害

外傷後ストレス障害(PTSD)

急性ストレス障害

一般身体疾患による不安障害

物質誘発性不安障害

特定不能の不安障害

(DSM-Ⅳ-TRによる分類)

パニック障害

パニック障害についてご説明しておきます、

不安障害を知らない方でも、パニック障害は聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?パニック障害も不安障害の分類名である病気です。

動悸・めまい・息苦しさなどが突然、そして繰り返し起こります。

そしてその不安感は「このまま死んでしまうのではないか?」と感じるほど強烈なものです。

そんな強い不安を伴うため、「また不安による発作がでたらどうしよう」と電車に乗ったり、人が多く集まる場所に外出したりすることが怖くなり困難になってしまう場合もあります。

そのような状態・症状を外出恐怖や広場恐怖と言います。

不安=病気?

不安が全て病気であるというわけではありません。

理由がないのに不安になる

理由があっても、不釣り合いなほど強い不安

原因が無くなってもいつまでも不安が続く

という特徴が見られれば「正常な不安」では無いかもしれません。

正常な不安であれば、原因の心配事が無くなると自然と消えてしまいます。

不安症状は、うつ病など他の精神疾患でも症状として見られます。

そして、精神疾患以外でも不安症状は起きることがあります。

身体疾患と物質によって引き起こされる場合です。

◯身体疾患が原因となる例

心不全、不整脈、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など

◯物質が原因となる例

カフェインや覚醒剤などの中毒、睡眠薬やアルコールなどを急にやめた時に起きる離脱症状など

自分の心のサインに気づきましょう

もし、自分の感じている不安が尋常ではないなと感じた場合は精神科や心療内科を受診してみた方が良いです。

風邪であっても対処を間違うと長引いたり重症になったりします。

そして不安を始めとする心の健康については、風邪薬のような市販薬もありません。

「これぐらい大丈夫」という自己判断は危険です。

医師の診察を受け、根拠ある対処方法を取るようにしましょう。

受診を検討する目安も挙げてみました。

不安が現れる前後に以下のような心のサインは出ていないでしょうか?

仕事の能率が低下する

仕事のミスやロスが多くなる

遅刻・早退・欠勤が増える

挨拶や人付き合いを避けるようになる

他人の言動が気になる

態度が落ち着かずイライラする

口数が少なくなる

口数が多くなる

考え込むようになる

些細なことに腹が立つ

大切なのは、できるだけ早めに自分の心の変化に気づくことです。

早めに気づくことで、不安によるメンタルヘルス不調が悪化する前に手が打てるかもしれません。

まとめ

初めにも言いましたが、自身や周囲が不安を抱えて困っていても

「よくあること」

「気にしすぎ」

「気持ちが弱い」

などと片付けてしまわないようにして下さい。

不安症状は適切な診断を受け、

必要によっては投薬やカウンセリングによる治療を受ける必要があります。

不安との正しい付き合い方を知っておきましょう。

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