【槇原敬之逮捕】薬物依存症治療と社会復帰

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槇原敬之の薬物使用疑惑 治療や社会復帰は?

2020年2月13日 槇原敬之が覚醒剤取締法違反容疑で逮捕

歌手の槇原敬之が覚醒剤取締法違反容疑で逮捕されました。

「どんなときも」

「世界に一つだけの花」

これらの素晴らしい曲を世に生み出した歌手です。

今年はデビュー30周年で、ベストアルバムの発売のほか秋からは全国ツアーが予定されていたそうです。

「世界に一つだけの花」をSMAPへ提供したように他の歌手への楽曲提供や番組テーマ曲の制作など、数多く手掛けている人物でもあります。

多方面への影響と混乱が予想されます。

逮捕容疑

2018年4月11日、東京都港区海岸のマンションの1室で覚醒剤0・083グラムを所持した疑い。

2018年3月30日には、指定薬物の亜硝酸イソブチルを含む通称「ラッシュ」と呼ばれる液体64・2ミリリットルも所持した疑い

(警視庁組織犯罪対策部第5課の発表による)

1999年8月にも覚醒剤取締法違反容疑で逮捕

今回の報道を聞いて「またか」と感想を抱いた方もいるかと思います。

彼は過去にも覚醒剤所持で逮捕されています。

懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けています。

2000年に歌手活動を再開しています。

2003年にはSMAPへ「世界に一つだけの花」を楽曲提供しました。

当時は大人から子どもまで国民的と言って良い大ヒットでした。SMAPが解散した現在でも同グループの代表曲として多くの人の記憶に残り歌い継がれている楽曲です。

当然、楽曲を作った槇原敬之は完全復活したと世間からは印象付けられたはずです。

前回逮捕時は。適切な治療と社会復帰支援は受けられていたのか?

2度の覚醒剤所持による逮捕、常習的な使用があったのでは?

1999年時も今回も、逮捕容疑は覚醒剤「所持」でした。

今回は2018年3〜4月の容疑なので約2年遡っての逮捕です。

尿検査は陰性でした。所持容疑での起訴となりました。

しかし、偶然複数回も覚醒剤を持っていたとは考えにくく、使用目的の所持であったのではないかと思われます。

また、同居していた人物は既に覚醒剤所持で逮捕・起訴されているようです。

このような経緯から恐らく槇原敬之も覚醒剤は使用していたのではないかと考えられます。

薬物依存症である可能性が高い

逮捕されて槇原敬之が背負うであろうリスクは大きいはずです。デビュー30周年ツアーなど予定をしていた仕事の規模や数はかなりのものでしょう。それらが逮捕により中止される影響は図り知れませんし、槇原敬之本人に求められる損害賠償も莫大な額になることが予想されます。

過去に自身に逮捕歴があり、また最近でも沢尻エリカなど有名人の薬物使用による逮捕とその影響は目にしていたでしょうから、槇原敬之自身がリスクを誰よりも分かっていたはずです。

それが分かっていた上で逮捕されたとなると、もはや槇原敬之自身ではコントロールできない状況だった可能性が高いです。

つまり、薬物に依存している状態であったということです。

そのように仮定しての話ですが、今回の逮捕報道に関して、私としては彼の立場ゆえの治療の困難さも感じています。

芸能人として復帰することが重要視され、本来優先されるべき薬物治療がきちんとできていなかったのではないか?

そんなように思えてなりません。

薬物依存治療と社会復帰について正しい報道を

守られなかった21年前の約束

1999年の逮捕と裁判の後、槇原敬之は自筆のFAXにて「今後絶対にこのようなことを起こさないことを堅くお約束します」という内容を世間に公表しました。

21年後の逮捕により、槇原敬之自身の約束は守られませんでした。

この点は今後メディアで何度か取り上げられるのではないかと思いますが、約束を守れなかったことを非難するだけの報道にはなって欲しくないと願っています。

強い意志ではなく、適切な治療が必要なのです。

約束を守れなかったことを「意志が弱い」や「誠実でない」と断じて非難することは簡単ですが、何も問題は解決しません。

これは槇原敬之に限らず依存症を抱える人に対しても言えることで、「意志が弱い人だ」という見方をしている限り、依存症の問題は無くなりません。

「1人の治療が必要な人間」として扱われていたか?

薬の入手ルートを絶って手に入らないようにすれば良いという意見が芸能人の薬物報道の際には散見されるが、それは依存症そのものを治療にはなりません。

1999年から2020年までの期間で槇原敬之が薬物を手を離せなかった理由は何なのか、薬物から離れる為の治療や支援は受けられていたのかという疑問が残りますが、焦点付けられるべきは彼の薬物依存治療と社会復帰の支援であると考えています。 

依存症そのものを治し、再犯者そして犯罪を無くしていく

もし刑務所を出てからも適切な治療が受けられず、社会復帰も不十分であると再び薬物に手を出してしまう可能性は高まります。ここでは、槇原敬之の覚醒剤取締法違反容疑を擁護しているのではなく、社会から薬物依存症者や再犯者を生み出さない為の大切な視点として論じています。

犯罪として法的に罰せられることと同時に、治療を受けることが必要です。

(注目)報道では治療と社会復帰はどう扱われるのか

槇原敬之の楽曲使用自粛等で社会への影響は大きいでしょうし、報道も過熱するでしょう。

・槇原敬之の人間性や過去など個人に関すること

・沢尻エリカやピエール瀧、清原和博など有名人の薬物使用について

・覚醒剤など違法薬物そのものの取締り、根絶について

様々な報道のされ方が為されるとは思います。しかし、このような報道で誤解を生んで欲しくないのは、依存症に対する認識です。

日本における薬物依存治療の問題としても今後の報道のされ方に注目したいと思います。

コメント

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