前回記事で「数年後にはAIがケアプランを作る?」と題して、ケアプラン作成業務に AI活用が進められているというお話をしました。
AIと聞いてワクワクする方も、不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、不安要素を挙げつつ、 AIとの在り方はどのようであるべきなのか考えを書いてみました。
AIに対する不安
人間らしさはあるのか?
ケアプランの作成をAIが行うと、人間ならではの配慮や真心が失われてしまったり、その人に寄り添ったケアプランで無くなってしまったりするのでは
本人や家族意向をどこまでAIが汲み取れるのか未知数です。また、基本的にケアプランは本人や家族が同意をして初めて完成すると言って良いとおもいます。本人や家族に配慮をし尚且つ納得してもらう為には意外と表現力や感性が問われるものだと思います。
特殊な事例に対応できるのか?
AIは、過去のケアプランをもとに学習します。そのため、学習したデータに無い未知の事例に遭遇した場合は適切なケアプランが作れないのでは?
「問題やトラブルのデパート」というくらい複雑な状況の方にお会いすることがあります。そして地域性で差があるかもしれません。ディープなスラム系の地域は日本にもあります。全国平均的に見て合格点のケアプランでも敵わないケースは必ず存在します。どこまでAIに応用力を搭載できるかに懸ると思います。
AIが人間に危害を及ぼすリスク
「2045年問題」というのはご存知でしょうか?一部の学者は、2045年にAIの能力が人間を超えると予測しています。AI自らが人間より賢い知恵を生み出すことが可能になる時点のことを技術的特異点(シンギュラリティ)と呼ばれます。日本語の呼び方はいかにも難しげですね。
一方でAIは単にデータをもとにふさわしい答えを選び出しているだけであり、人間の思考を超える日は永遠に来ない、と言う専門家もいます。
「2045年問題」に興味が湧いた方は是非検索をして調べてみて下さい。未来のことなので多少話が盛られている気もするのですが、SF映画のような世界が私たちが生きている間に訪れる可能性はあります。
少し話が逸れましたが、介護業界やケアマネジャーはどのように AIを受け止めるべきなのでしょう?
AIに対する考え方と活用によるメリット
人間にしか出来ないこと、AIにしか出来ないことの整理を
AIは、ケアマネジャーからケアプラン作成の役割を奪う存在と捉えるのではなく、ケアマネジャーの業務を支える存在として捉え活用していくという視点が大切だと思います。
AIはデータを基に根拠ある抜け漏れの無いプランを提案し、ケアマネジャーは人間だからこそできる受容や思いやりの技術を添えてプランを補完するというような役割整理、棲み分けを考えることは今からでも可能です。
AI活用により余裕が生まれれば、ケアマネジャーの資質向上やセルフケアに充てられる
AIが活用できれば、事務処理にかかる時間の大幅削減が期待できます。
そうすればケアマネジャーは複数ケースを抱えていたとしてもそれぞれの担当利用者と丁寧に関係を築く余地ができます。
また同時に、業務時間削減を自身の心身のケアに充てる余地も生まれます。
そうなれば健康的に福祉に関わり人材を、健康上の理由で失うことが減るのではないでしょうか。
如何だったでしょうか。
AIの素人が書いた意見ですので、もし専門の方で当ブログをご覧になられた方は私のTwitterまでご意見お願いします。お手柔らかに。笑
コメント
[…] AI活用において不安な点については、別の記事で「AIは本当に活用できる?」という内容も書いています。こちらも読んでみてください。 […]